こんばんは
私は、初めて店長という職務についてから、
もうかれこれ20年以上になります。
今の部下達は、私が若い頃に比べて、
店長になりたいという意欲があまり感じられない様な気がします。
そりゃそうだ。
責任ばかり重くて、ただでさえ人員不足の飲食業界です。
人員不足による、シフトの穴は店長が埋める、
当然休みも自由には取れないし、拘束時間も長い。
そして、給料は!?
仕事の割りにあまり良くない。
店長には、店長手当てが出る替わりに、残業手当がない会社も多いと聞きます。
それだったら、責任も重くなく、仕事もアルバイト達とさほど変わらない、
副店長や、一般社員でいいや~って思ってもおかしくない。
店長になってみないとわからない事はたくさんあります。
店長という立場からの景色を見ずに、店長にならなくても良いと考えるのは、
どうなんだろう?
たぶん、下の立場から見たら、
店長ってつらいだけなんだろうな~って思っている方が大多数なんだと思います。
「部下は上司の背中を見て育つ」って、よく言いますが、
現職の店長の背中は悲壮感に満ちているのでしょう。
これが、店長になりたくないと思う一番の理由なんでしょう。
まずは、現職の店長が、「店長職の魅力や面白さ」を
部下達に伝えなければならないと思っています。
私自身20年も店長しているので、少しは店長職の魅力を語れるかもしれません。
1つめは、
アルバイト達に頼りにしてもらえる事。
えっ?そんな事?って思うかも知れませんが、
店長になると、「店長」っていやになるくらい呼ばれます。
副店長時の3倍くらい、名前を呼ばれます(笑)
部下達に頼られる事は、「承認欲求」を満たしてくれます。
2つめは、
店長という職務権限で、店舗を好きな様に出来る。
自分の考えを理解させる為には、
有無も言わせないオペレーション力があるか、権限を利用するしかありません。
アルバイト達にものを言って、思い通りの店舗を作るためには、
店長という権限は絶対必要なんです。
3つめは、
自分が育てた部下の成長をライブで見届けられる
店長の職務で、最も重要なのが、部下の育成です。
自分が教えた部下達が、自分が教えたとおりに働いてくれる。
今まで自分がしていた作業を、部下達がやってくれる。
これぞ、部下の成長を実感できる時なんです。
そして、どんどん仕事を吸収して、成長していく部下の姿を見ることは、
実に気持ちがいいものなんです。
以上の3点が、
店長という立場に立たないと、見えない景色なんです。
他にもいっぱいあるけどね(笑)
私は「職場の雰囲気が、店舗の雰囲気を決める」という考えの
持ち主なので、常に余裕を持って、極力笑顔で振舞えるように心がけています。
アルバイトから「大変ですね」っていわれても、
「余裕」って答える様にしています。
ホントは結構辛かったりする事もありますが(笑)
感じ方は、人それぞれですが、
私は、私の背中を見ている部下が、店長になりたいって思ってくれたら、
ホントに嬉しいので、そうなる様に努力しています。
停滞している組織は、これが出来ていない事が多いです。
副店長や一般社員の方は、
店長になる前に、部下やアルバイトに対し、
こう振舞えば楽しそうに見えるとか、
充実してるように見えるという視点で、
自分の行動を振り返ってみるのも良いかも知れません。
それでは
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