2018年4月2日月曜日

おいしいまかないはアルバイト達のモチベーション

こんばんは

皆さんの店舗では、
まかない制度ってありますか?
メニューから好きな物(価格の上限はあるかと思いますが)をまかないとしている店舗、
キッチンメンバーが、まかないを考えて、作っている店舗、
色々あるかと思います。

飲食店で働こうと思う人は、
少なからず、食べる事への興味がある人です。
そして、休憩中または仕事の後で食べるまかないは、
仕事に来る時のモチベーションにだったりします。

私が現在働いている会社は、
後者、つまり、キッチンメンバーがその日働いている人の
まかないを、オリジナルで作るシステム。
当然、使用できる食材は決まっているのですが、
このまかないを作るという作業、料理に対する考え方が、
ホント良くわかるものなんです。

まるで、やっつけ仕事のように、適当に作る人、
食材の原価ばかり気にして、料理として成立していない人、
一生懸命考えた挙句、出来上がるまでに時間がものすごくかかる人、等々。
私がまかないを担当する人に必ず言うこと、
「料理は他人の為にするものなんだよ」ってね。
自分の為の料理に毎日手の込んだ料理を作る人は、
あまりいないかと思います。
他人に食べてもらうからこそ、おいしいものを食べて欲しいから、
一生懸命料理を考えるし、手の込んだ料理を作ろうとするのです。

そして、まかないを作る側から言わせれば、
「おいしかった~」という言葉は、
キッチンメンバーの最大のモチベーションにつながります。

自分が飲食業界に身を投じた20年以上前は、
まかないの位置づけは、キッチンメンバーの一番下っ端が担当し、
シェフや料理長に料理の腕を試す試練の場所でした。
そこで、認められると新しい仕事を教えてもらえるようになり、
認められなければ、一口食べて、即ゴミ箱だったり、
一目みてゴミ箱だったり、それはもう悲惨な思いをしたものでした。

結局、時代は違うけど、
シェフや料理長は、
自分達の行動から、
「料理は他人の為に作るもの」という事を、
教えてくれていたんだと思います。
ちなみに、シェフや料理長はその後、自分のご飯を他の人に作らせたりする事は無く、
その日のご飯は食べれないって事で、食材の大切さも教えてくれていたように思います。

今のご時勢、そんな事したら働き手がいなくなってしまいます(笑)
だけど、この精神は教えていきたい事です。
今の会社に入って、唯一いいなと思える部分は、
キッチンメンバーがたとえ従業員とはいえ、他人の為に、
自分で考えた料理を作るという事。
間違いなく、料理のスキルアップにつながる事。
だけどそれは、前述の「料理は他人の為に作る」という、
下地の考えがあってこそともいえます。

食べる事が好きで働いているアルバイト達が多いのだから、
「胃袋をつかんでしまう」のも、一つの手かもしれません。
キッチン入って間もない人程、チャレンジして欲しいものです。

料理研究家の結城貢先生も、
「料理は愛情!」って言ってますが、
まさに、これです。

それでは

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