2018年4月2日月曜日

部下が自分に気遣いをしてくれるなら、それ以上に部下に気遣いしなさい!!

こんにちは

ところで、
皆さんは店長や上司に気遣いしてますか?
喧嘩とか、お互いに悪口いいあっている間柄の場合は別として(笑)
ほとんどの方が当然の様に気遣いしているかと思います。
店長や上司に怒られない様に、気遣いして、
いい風に見せて仕事する事は、至極当然の行動かと思います。

だけど、自分の部下(アルバイト達)に気遣いしてますか?
私の仕事のポリシーなんですが、
「上司に気遣いするのは当たり前の事だけど、
部下が自分に気遣いしてくれているのなら、
それ以上に、自分は部下に気遣いしなければならない。」
普通の事のように思えるかもしれませんが、
実際、私は店長として若い部下を持っています。
まるで、自分の息子でもおかしくないくらいの年齢の部下です。
そういう年代の部下達は、
間違いなく、私に気遣いをしてくれます。
ただ、アルバイト達まで気をまわせる人はほとんどいません。

正直私は、そこまで気遣いしてもらわなくてもいいのですが、
それを言っても、これでもかって、「洗い場代わります」とか、
「今暇なんで休んでてください」とか、言ってくれます。
ありがたい事なんだけどね(笑)

でも、実際店舗を運営するのは、アルバイト達なんです。
そこに、気遣いが出来ない人は、
間違いなくアルバイト達からの信頼度はありません。

私の場合は、部下の評価の際、最低限の気遣い部分しか見ていません。
どちらかというと、アルバイトへの気遣いが出来ているかの方が、
店舗を運営する上で、はるかに重要な事だからです。
自分に甘い店長は(まー私も含めて大体甘いですが)、
この気遣いをしてくれる部下を可愛がったり、高評価つけたりしますが、
本質は違います。

部下はあくまでも、次期店長候補なんです。
店長になった時、部下への気遣いが出来なければ、
誰も言うこと聞かないし、そもそも、店舗という組織として、
成立しなくなります。
そんな苦労をして欲しくないので、私はそうした評価基準を大切にしています。

私が考える店長の使命は、店舗の利益を確保する事が大命題ですが、
それとともに、部下の育成も同じくらい重要な使命と考えています。
気遣い等なしで、裸で向き合える部下ばかりならいいのですが、
アルバイト含めて10~30名くらいの部下と、
そんな付き合いは出来ません。
お互いの信頼関係を得るために、
仕事の関係の潤滑油として、心遣いは必要不可欠です。

今日、これを読んでくださっている皆さんは、
店長や上司に気遣いしている言葉は、半分にして、
もう半分を自分の部下に声かけてあげてください。
アルバイト達は敏感です。
すぐに気づいてくれます。

「あなたの部下はアルバイト達だよ」って
意識して仕事に臨んでみてください。

それでは

おいしいまかないはアルバイト達のモチベーション

こんばんは

皆さんの店舗では、
まかない制度ってありますか?
メニューから好きな物(価格の上限はあるかと思いますが)をまかないとしている店舗、
キッチンメンバーが、まかないを考えて、作っている店舗、
色々あるかと思います。

飲食店で働こうと思う人は、
少なからず、食べる事への興味がある人です。
そして、休憩中または仕事の後で食べるまかないは、
仕事に来る時のモチベーションにだったりします。

私が現在働いている会社は、
後者、つまり、キッチンメンバーがその日働いている人の
まかないを、オリジナルで作るシステム。
当然、使用できる食材は決まっているのですが、
このまかないを作るという作業、料理に対する考え方が、
ホント良くわかるものなんです。

まるで、やっつけ仕事のように、適当に作る人、
食材の原価ばかり気にして、料理として成立していない人、
一生懸命考えた挙句、出来上がるまでに時間がものすごくかかる人、等々。
私がまかないを担当する人に必ず言うこと、
「料理は他人の為にするものなんだよ」ってね。
自分の為の料理に毎日手の込んだ料理を作る人は、
あまりいないかと思います。
他人に食べてもらうからこそ、おいしいものを食べて欲しいから、
一生懸命料理を考えるし、手の込んだ料理を作ろうとするのです。

そして、まかないを作る側から言わせれば、
「おいしかった~」という言葉は、
キッチンメンバーの最大のモチベーションにつながります。

自分が飲食業界に身を投じた20年以上前は、
まかないの位置づけは、キッチンメンバーの一番下っ端が担当し、
シェフや料理長に料理の腕を試す試練の場所でした。
そこで、認められると新しい仕事を教えてもらえるようになり、
認められなければ、一口食べて、即ゴミ箱だったり、
一目みてゴミ箱だったり、それはもう悲惨な思いをしたものでした。

結局、時代は違うけど、
シェフや料理長は、
自分達の行動から、
「料理は他人の為に作るもの」という事を、
教えてくれていたんだと思います。
ちなみに、シェフや料理長はその後、自分のご飯を他の人に作らせたりする事は無く、
その日のご飯は食べれないって事で、食材の大切さも教えてくれていたように思います。

今のご時勢、そんな事したら働き手がいなくなってしまいます(笑)
だけど、この精神は教えていきたい事です。
今の会社に入って、唯一いいなと思える部分は、
キッチンメンバーがたとえ従業員とはいえ、他人の為に、
自分で考えた料理を作るという事。
間違いなく、料理のスキルアップにつながる事。
だけどそれは、前述の「料理は他人の為に作る」という、
下地の考えがあってこそともいえます。

食べる事が好きで働いているアルバイト達が多いのだから、
「胃袋をつかんでしまう」のも、一つの手かもしれません。
キッチン入って間もない人程、チャレンジして欲しいものです。

料理研究家の結城貢先生も、
「料理は愛情!」って言ってますが、
まさに、これです。

それでは

2018年3月30日金曜日

あなたの店長は魅力的ですか?あなた自身は魅力的に振舞ってますか?

こんばんは

私は、初めて店長という職務についてから、
もうかれこれ20年以上になります。
今の部下達は、私が若い頃に比べて、
店長になりたいという意欲があまり感じられない様な気がします。

そりゃそうだ。
責任ばかり重くて、ただでさえ人員不足の飲食業界です。
人員不足による、シフトの穴は店長が埋める、
当然休みも自由には取れないし、拘束時間も長い。
そして、給料は!?
仕事の割りにあまり良くない。
店長には、店長手当てが出る替わりに、残業手当がない会社も多いと聞きます。
それだったら、責任も重くなく、仕事もアルバイト達とさほど変わらない、
副店長や、一般社員でいいや~って思ってもおかしくない。

店長になってみないとわからない事はたくさんあります。
店長という立場からの景色を見ずに、店長にならなくても良いと考えるのは、
どうなんだろう?
たぶん、下の立場から見たら、
店長ってつらいだけなんだろうな~って思っている方が大多数なんだと思います。
「部下は上司の背中を見て育つ」って、よく言いますが、
現職の店長の背中は悲壮感に満ちているのでしょう。
これが、店長になりたくないと思う一番の理由なんでしょう。

まずは、現職の店長が、「店長職の魅力や面白さ」
部下達に伝えなければならないと思っています。

私自身20年も店長しているので、少しは店長職の魅力を語れるかもしれません。

1つめは、
アルバイト達に頼りにしてもらえる事
えっ?そんな事?って思うかも知れませんが、
店長になると、「店長」っていやになるくらい呼ばれます。
副店長時の3倍くらい、名前を呼ばれます(笑)
部下達に頼られる事は、「承認欲求」を満たしてくれます。

2つめは、
店長という職務権限で、店舗を好きな様に出来る。
自分の考えを理解させる為には、
有無も言わせないオペレーション力があるか、権限を利用するしかありません。
アルバイト達にものを言って、思い通りの店舗を作るためには、
店長という権限は絶対必要なんです。

3つめは、
自分が育てた部下の成長をライブで見届けられる
店長の職務で、最も重要なのが、部下の育成です。
自分が教えた部下達が、自分が教えたとおりに働いてくれる。
今まで自分がしていた作業を、部下達がやってくれる。
これぞ、部下の成長を実感できる時なんです。
そして、どんどん仕事を吸収して、成長していく部下の姿を見ることは、
実に気持ちがいいものなんです。

以上の3点が、
店長という立場に立たないと、見えない景色なんです。
他にもいっぱいあるけどね(笑)
私は「職場の雰囲気が、店舗の雰囲気を決める」という考えの
持ち主なので、常に余裕を持って、極力笑顔で振舞えるように心がけています。
アルバイトから「大変ですね」っていわれても、
「余裕」って答える様にしています。
ホントは結構辛かったりする事もありますが(笑)

感じ方は、人それぞれですが、
私は、私の背中を見ている部下が、店長になりたいって思ってくれたら、
ホントに嬉しいので、そうなる様に努力しています。
停滞している組織は、これが出来ていない事が多いです。

副店長や一般社員の方は、
店長になる前に、部下やアルバイトに対し、
こう振舞えば楽しそうに見えるとか、
充実してるように見えるという視点で、
自分の行動を振り返ってみるのも良いかも知れません。

それでは