2018年6月14日木曜日

もちろんあります。転職を考える事

こんにちは

私は、長年店長として、飲食業界で仕事をしていましたが、
今の職場を辞めてしまいました。
飲食業界で働いている方なら、誰もが考えている転職でしょうが、
それは、私くらいの年齢になればなる程、強く考えるものです。

私は居酒屋店長をしていましたが、
現場にいて、ここ数年の居酒屋需要の落込みは、
半端ないと感じていました。
居酒屋業態自体が飽和状態で、しかも若年層のアルコール離れ、
今後飲食店でも、完全分煙化からの禁煙という流れを考えると、
居酒屋業態は、終焉の時を迎えていると判断したのが、一番の理由です。

東京オリンピックまではまだ何とか持ちそうですが、
オリンピック終了後は恐らく熾烈な競争が発生し、
体力のない企業から淘汰されていく事になるでしょう。
居酒屋というものが消滅する事はないでしょうが、
中途半端なチェーンは恐らくなくなっていることでしょう。

そして私自身も、もうすぐ50歳になり、
50歳過ぎてからの転職は非常に難しい。
飲食業界は店長になるまでのステップは非常にわかりやすいのですが、
そこから上のキャリアパスは無いに等しい。
私の場合、教育にかかわれる部署=人事部へのキャリアが希望だったのですが、
10年近く、会社にアピールしたところで、
何の変化もなし。
会社を変えない限り、このまま定年まで店長でいる可能性が高い。
正直60歳近くになって、現場で「いらっしゃませ~」なんて言っていたくない。
年齢的にもリーチということもあり。
転職することを決意しました。

実際、世間では転職するなら40歳前といわれていますが、
飲食業界に転職する分には、求人はたくさんあります。
しかし、50歳前になると、その求人はグンと減っています。
当たり前の話ですが、この歳になると、
経験値は採用のポイントとはあまりならなかったりします。
やはり書類選考で不採用になるケースも多々ありました。

私は幸運にも採用されましたが、
一番のポイントは転職回数が少ないということ。
ファミレスチェーンと、居酒屋チェーンの2社のみ、
どちらも10年以上働いています。
この歳で、転職する方は、転職回数も多いのが通常なのですが、
私は、面接官がびっくりするくらいの転職回数だったそうです。

採用担当にしてみれば、長く働いてもらう事は、
前提条件になります。
1社に10年以上は必ず在籍しているという実績があれば、
それなりに、評価されることは間違いありません。

私たち世代は、「少なくとも3年は同じ会社に勤めなさい」といわれてきましたが、
転職を考えるとある意味、正論ではあります。
「3年間勤めれば、仕事も理解できて面白みも出てくるはず」という理屈からなのですが、
今の若い方たちはそうではないらしい。
「いやなら辞めて、次の仕事を探しなさい」ってね。
30歳までは、仕事はいくらでもあります。
一生働いていくための居場所を探すのであれば、
それも良いのかもしれません。
ただ、それも30歳までです。
特に違う業界で仕事したいならです。

以前の記事でも書きましたが、
飲食業界から、他の業界に転職したいのなら、
少なくとも、店長までは経験しておきたいですね。
そのくらい、重要なステップなのです。

飲食業界で働く若い方たちは、
今働いている会社で定年まで働いていこうと考えている方は、
ほとんどいないと思います。
あなたの将来はどう計画されていますか?
独立して、自分で店を持つ事を考えている方も多いでしょう。
独立するとなると、転職よりも大変です。
本気で転職を考えている方は、そう多くないかも知れませんが、
歳を重ねる毎に、転職のハードルはどんどん高くなっていきます。
それに対応するのは、現在の会社でのキャリアアップしかありません。
少なくとも、最低限、店長にはなっておきましょう。

転職した私は、もはや店長ではありません。
説得力に欠けるかもしれませんが、
私の記事が、皆さんの将来を見つめなおすきっかけになってくれれば幸いです。

それでは

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