2018年4月20日金曜日

利益を出すために~原価について①

こんばんは

書きましたが、
数値項目に強くなりたいのなら、
「数値に興味を持て!!」と説明しました。
少しは興味を持てているのでしょうか?
それと同時に
「数値がどういった計算式で成り立っているか」
理解する事の重要さを説明しましたが、
計算式に興味は持てましたか?

飲食チェーン店は、企業です。
当然、利益を創出するという事は、
企業を存続するために絶対必要な事である事は、周知の事実です。
店長の最重要任務が、
「店舗の利益を出す事」である以上、
そこで働く現場の人たちが、利益を出す為の計算式すら知らないという事は、
ありえない事なんです。

さて、ここで質問。
利益の計算式は?
答えは、
 利益=売上-経費です。
この計算式からわかる事は、
利益を上げる為には、
売上を上げるか、経費を下げるかの2通りしかないという事。

さて、ここで出てくる経費って何だろう?
飲食業界では、2つの大きな経費があります。
それは、「原価」「人件費」です。
原価は食材のお金、すなわち原材料費。
人件費は、店舗で働く人の給料。
この2つが店舗の経費の上位1、2位です。
他の経費とは、桁が違います。

売上を上げるという事は、利益を出す為の1つの方法です。
そして、原価と人件費を削減するというのも、1つの方法なのです。
ただし、原価を削減するといっても、バランスが必要です。
食材にお金をかけずに高い金額で売ったらどうなるでしょう?
たぶん、売れません。
かといって、食材にお金をかけて、
安い金額で売ったとしたらどうなるでしょう?
今度は、売上はあがるかもしれませんが、原価が利益を圧迫してしまいます。
要は、食材の経費(原価)と売値のバランスが重要になってきます。

原価を削減するためにもう1つ必要な事。
それは、ロス管理です。
店舗で作られる料理がすべて、レシピどおりに作られていれば、
何の問題もないのですが、
オーダーミスや、期限切れで廃棄する事で、ロスというものが生じます。
このロスを追求する事が、原価削減の最大のテーマとなってきます。

ロスには、ざっくりですが、2種類があります。
 廃棄ロス
  食材の賞味期限切れでの廃棄する。
  調理ミスでの廃棄
  オーダーミスによる廃棄
 歩留まりロス
  例えば、
  1Kgのキャベツを購入したとしましょう。
  実際外側の鬼葉を取ってから、調理用に仕込みます。
  1Kgのキャベツでも、使えるのは800gだったりします。
  もう1つ例を出すなら、
  5Kgの鰤を購入しました。
  商品として、使用するには、捌かなければなりません。
  5Kgの鰤も実際に使える部分は3Kgくらいだったりします。
しかし、仕込む食材の状態や、仕込む人の技量によっては、
使用できる部分は多くなったり、少なくなったりします。
この使用できずに捨ててしまう部分を歩留まりロスと呼んでいます。
実際、捨てていますが、「もったいない」部分ではなく、
「食べられない部分」って考えた方がわかりやすいかな。
 
上記2種類のロスがあります。
この2種類のロスをいかに減らしていくか考えるのが、
「ロス管理」と呼ばれる事です。
原価を減らす為には、ロスを減らす事は王道ともいえます。

今回は、ここまで。
具体的な、原価削減の為のロス管理の方法は、
結構長くなるので、次回に持ち越し。

2018年4月18日水曜日

仕事と家庭、永遠の課題です

こんにちは

仕事と家庭。
どちらを優先させますか?

飲食業界で働く、家庭を持っている方なら、
誰でも考える事ですよね?
家庭を優先させたいが、
仕事をしないと、家族を養っていくための収入が減る。
両立するのは、永遠の課題かもしれません。

特に飲食業界の店舗の労働力は、
ほとんどが、アルバイトが主体となるため、
休みを取るにしても、シフトに入るアルバイト次第となるため、
急な出来事。
例えば、お葬式とか出産みたいな、いつ起こるかわからない事に対して、
急に休みを取る事は、至難の業だったりします。

私自身も、父が亡くなった時は仕事でした(もちろん葬式とか含めて休みましたけど)
娘の出産の時も、仕事で立ち会ってはいません。
悲しい事だけど、昔の飲食業界では、当たり前といえば当たり前でした。

今現在の飲食業界では、建前上は就業規則で休暇の申請が出来ますが、
実際の現場では、もうすぐって事に対して、
休みを申請する人は、ほとんどいないのが現状かと思います。

そんな業界ですから、家庭を最優先させようという事は正直言って無理です。
ただ、家庭を優先気味にする事は可能です。
要はバランスを取るということです。
仕事と家庭をシーソーに乗せたら、
平行を保っている状態にするという事。

飲食業界の人は離婚暦のある人が多い。
そういう私も離婚暦ありです(笑)
仕事優先の結果で、離婚する方も多数います。
バランスを取る為には、まず奥さんの仕事への理解が必要です。
だからという訳ではないでしょうが、飲食業界でうまく言っている夫婦は、
同業経験のある夫婦が多いものです。

店長になってしまえば、シフトの権限があります。
自分のお休みだって、アルバイトとの交渉次第でいくらでも取れます。
更に、店舗の組織をしっかり作る事で、
ある程度、フレックス制にする事も可能です(会社によるかもだけど)

だから、今結婚を考えている方がいるのなら、
店長になってからがお勧めです(笑)
成り立ては大変ですが、慣れてくれば、
店舗のシフトを自由に出来る権限は、ホントに大きい。
その分、家庭とのバランスも取りやすくなるんです。

私は今でもバランスを取る事に、
悩んでしまう事もありますが、
昔に比べればね~

それでは

関連記事
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飲食業界はブラックっていわれているけど、どうなの?
飲食店の正社員とアルバイトの違い
飲食チェーン店って結構特殊な環境だったりします。

2018年4月17日火曜日

やるべき事を、やらないの?出来ないの?

こんにちは

やるべき事をやらなかった経験ありませんか?
やるべき事をやらないのは、
 ①やり方を知らないから出来なかった
 ②やり方を知っていて出来るのに、やらなかった
結果として、出来ていない仕事は、
上記2点しか理由はありません。

①の場合は、やり方をそもそも知らないのだから、
相当賢い人でない限り、その仕事は出来ません。
ただ、仕事をする人として、問題があります。
それは、
「知らない事を知らないままにしている」事です。

会社という組織の中で、
上司は、
「聞かれない事は既に知っている、
もしくは出来る事」と認識しています。
会社は、学校と違って、お金をもらっている所なんです。
学校はお金を払っているのだから、教えてもらえるのは当然の事です。
だけど、仕事は違います。
自分から学びにいかなければならないのです。
新卒の社会人は、このギャップに耐えられなくて
仕事を辞めてしまう人も多いって聞きます。
初期研修などで、教えてくれる会社もありますが、
気持ちの切替が絶対に必要なのは容易に理解できるかと思います。

①の場合は、知識を仕入れて理解すれば解決します。
問題は②の場合ですよね~(笑)

私は、②の回答をする部下に対して
「罪」な事といっています。
出来るのにやらないのは、「サボり」と同じだからです。
しかも、それが上司からの指示された仕事ならなおさらです。
大体、やらないのは時間がないとか、いろんな言い訳が出てきますが、
本当の理由は、「その仕事をやる気がない」という事なのです。
自分のキャパを超えているから、最初から戦意消失してやらないかもしれませんが、
大体、上司は部下のキャパの範囲内で仕事を依頼するものです。
大方、その仕事をやるメリットを感じないとか、
やるだけ無駄な事だと思っているかでしょう。

さて、ここでも問題があります。
「報連相」の話でも触れていますが、
報連相が出来ない!!上司からみたらこれは・・・
お願いされた仕事に納得がいかない、もっといい方法があるなら、
上司に話をしなければなりません。
納得していないから仕事をやらない。
これがまかり通ってしまう様な会社に先はありません。

どちらにしても、上司から見れば、
基本となる「報連相」が出来ないという認識になってしまいます。
会社という組織内での評価は、決してリベラル(平等)ではありません。
そして、公平に評価をするとは言っても、
人が人を評価する以上は、偏りも当然出てきます。

早く店長になりたいのなら、
基本中の基本「報連相」はしっかり身につけておいてくださいね。

それでは

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